決算数字は継続を前提として作られている

はっしゃんです。

わたしは決算短信の数値をベースに
バランスシート分析をはじめ、
PERラインや理論株価チャートなど、
独自の分析システムを開発しています。

投資日記ステーションでも紹介してきたように、
決算数字から算出した理論株価や財務評価と
株価との連動性に着目して、
投資判断の参考にしてきました。

しかし、2008年以降になってから、
理論株価に関係なく「倒産水準」まで
売られる銘柄が出てきました。

これは日本の金融システム不安から
多くの銘柄が売り込まれた
2002~03年以来のことです。

はっしゃん的には2002~2003年は、
これまで例外中の例外と考えており、
理論株価のロジックから除外していました。

今回の米国発の金融危機についても、
当初は例外との見方をしていましたが、
2002年当時と同様に倒産企業が増加しており、
また、倒産企業の財務内容と株価水準には、
多くの類似点が見られることが分かりました。

「決算数字は継続を前提として作られています」
すなわち、継続に疑義が生じるとき、
理論株価と株価の連動性は失われるのです。

そこで、市場が発する「継続リスク」という変数を
理論株価に関与させるシンプルな方法で
企業の継続性(いわゆる破綻リスク)を数値化し、
理論株価に織り込む新しいシステムを開発しました。

下のチャートは破綻したアーバンの理論株価チャートです。

Copyright (C) 2008 tolkien soft, 株価ブラウザ【明日香】

アーバンは破綻してしまっているのですが、
倒産予備軍の破綻リスクと理論株価も
同様に計算することができます。

下のチャートは破綻が懸念されている
サンシティの理論株価チャートです。

Copyright (C) 2008 tolkien soft, 株価ブラウザ【明日香】

今回のシステム開発から学んだことは、
サンシティのように倒産水準まで売られた銘柄は、
例え破綻していなくとも、投資家としては、
「破綻した」とみなして評価すべきだということです。

既に市場は破綻と見なしているのであって、
たまたま破綻せずに生き残ったとしても、
それは投資家の運がよかっただけであり、
破綻したアーバンと区別できないというわけです。

生き残るかどうかの丁半博打に賭けるとすれば、
できるだけ多くの銘柄に分散すべきでしょう。

理論株価のロジックからは破綻リスクが遠のいた時は、
素晴らしいパフォーマンスが約束されています。