成長株長期投資<第115回>決算分析と長期投資

はっしゃんです。

「成長株長期投資」のエントリーは、
成長株への長期投資の状況をリアルタイムで
お伝えすることを目的としています。

銘柄名は非公開となりますが、
割安成長株のS社を投資の好機と判断し、
集中投資で大きな値上がり益を狙っていきます。

このエントリーは投資結果が順調なら、
ずっと続いていくと思いますが、
投資の前提条件が変れば打ち切りとします。

皆さん、応援よろしくお願いします。

 * * *

■投資成績
 評価額:9508万円
 基準比:+5991万円(+170%)

corp_s

今週は米中貿易摩擦が発動から、
悪材料出尽くしとなり反発しました。
S社も少し戻しています。

 * * *

今日は「決算分析と長期投資」について。

四半期ごとに発表される決算は、
企業の成長を数字で確認する
重要なイベントです。

決算結果次第で成長シナリオが
変わってくるケースもあり、
株価が大きく動くこともあります。

決算分析というと「難しい」
と思うかもしれませんが、
ポイントを抑えてしまえば、
それほど難しいものではありません。

今回は、PL(損益計算書)を使った
決算分析を紹介します。

 * * *

PL分析でポイントとなるのは、
売上、売上総利益(粗利)、販管費の3つ。

特に重要なのは、売上です。
経営計画では売上目標を前提として、
原価や経費の予算を組むので、
売上が達成できなければ、
利益は減少してしまいます。

まずは、売上を達成できたか。
前年比で成長しているかを確認します。

 * * *

売上の次に利益を見ていきますが、
まず、売上総利益です。

売上総利益(粗利)は、
売上から売上原価を引いて計算します。

 売上総利益 = 売上 - 売上原価

plchart3

原価300円で仕入れた弁当を
400円で売れば粗利は100円です。

原価は需要と供給で変動します。
例えば、景気が過熱してくると、
需要が供給を上回ってくるため、
調達コストが原価を押し上げます。

原価が350円に上昇した弁当を
同じ400円で売れば粗利は50円。
利益が半分になる計算です。

同じ利益を確保するためには、
450円に値上げする必要がありますが、
高いと売れないかもしれませんね。

もっとも、原価の急変動は少なく、
売上に対する原価の割合は、
ある程度、一定になります。

弁当の場合は素材の質を落としたり、
おかずの点数を減らすなど、
顧客ニーズを合った対処が可能です。

従って、前期の売上原価率を流用し、
今期の売上が予測できれば、
売上総利益もまた計算できます。

 * * *

販管費は、人件費や広告宣伝費、
賃借料、水道光熱費などの諸経費です。

これらは売上とは関係なく、
店舗数や従業員数などに比例します。

つまり過去の店舗数と販管費の関係から
1店舗あたりの販管費を計算すれば、
店舗数が増えてもある程度予測できます。

営業利益は売上総利益から販管費を引いたもの。
つまり、販管費が損益分岐となり、
売上総利益より販管費が小さいほど利益が多く、
売上総利益を販管費が超えると赤字になります。

plchart2

 * * *

利益には、
「営業利益」「経常利益」「純利益」
の3種類があり、
純利益を発行済み株式数で割った
1株利益(EPS)
がよく使われます。

ただし、純利益には、特別損益などの
継続性のない一時的収益が入ることもあり、
この場合は、経常利益に実効税率を
乗じたものを使います。

利益が予測できれば、
株価はEPS×PERで計算できますから、
妥当PERが同じだと仮定すると
「EPSが2倍になれば、株価も2倍になる」
と予測できるわけです。

(妥当PERの予測を含めた詳細な
 分析には理論株価を使います。)

 * * *

決算分析で最も重要なのは、
実践の積み重ねです。

数をこなしていくうちに
徐々に慣れてくるでしょうし、
予測可能範囲も分かります。

そして、長期投資で優位に
立てるようになると思います。

最後に、はっしゃんが監修した
PL分析ツールを紹介しておきます。

このツールでは決算書から、
8項目の数値を入力するだけで、
損益計算書[PL]チャートを作成したり、
作ったチャートをシェアできます。
日本、IFRS、米国の3基準に対応。

損益計算書[PL]チャート

ツールを活用してPLをビジュアル化したり、
決算分析、業績予測に活用してください。

ありがたいことです。

日付 S社 TOPIX
評価額(万円) 損益額(万円) 基準比 終値 基準比
<第115回>2018/07/14 9508 +5991 +170% 1730 +5%
<第114回>2018/07/06 8938 +5823 +166% 1692 +3%
<第113回>2018/06/01 9655 +6138 +175% 1749 +6%
<第112回>2018/05/11 1億516 +7000 +199% 1794 +9%
<第111回>2018/04/27 1億639 +7122 +203% 1777 +8%
<第110回>2018/04/20 1億500 +6983 +199% 1751 +6%
<第100回>2018/01/19 8536 +5019 +143% 1889 +15%
<第90回>2017/10/20 9889 +6372 +181% 1730 +5%
<第80回>2017/08/11 8318 +4801 +137% 1617 -2%
<第70回>2017/05/26 6650 +3133 +89% 1569 -5%
<第60回>2017/03/17 5072 +1672 +49% 1565 -5%
<第50回>2016/12/30 3958 +1151 +41% 1518 -8%
<第40回>2016/07/29 3101 +294 +11% 1322 -20%
<第30回>2016/03/04 3206 +399 +12% 1375 -17%
<第20回>2015/12/04 3444 +637 +23% 1574 -4%
<第10回>2015/09/25 2979 +172 +6% 1453 -12%
<第1回>2015/07/30 2807 0 0% 1647 0%

基準比は第1,53,66回をベースとした変動率です。(小数点以下は四捨五入)