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はっしゃんのスロートレード研究所 > ランチェスター戦略入門
2006年11月01日(水) 07:59

ランチェスター戦略入門<第8回>個人投資家と弱者の戦略

はっしゃんです。

ランチェスター戦略入門のエントリーでは、
これから株式投資を志す方や、
1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

はじめての方は<第1回>から
続けて読んでみてください。

8回目は「個人投資家と弱者の戦略」
について考えてみたいと思います。

 * * *

株式投資において
・数の力(投資資産)
・武器の性能(投資スキル)
の2要素で劣る
個人投資家が
勝ち続けるためには、
戦略が必要です。

また、弱者と強者とでは
戦い方が違いますから、
弱者は「弱者の戦略」を
身に付けなければ
なりません。

ランチェスター弱者の戦略は、
 1)得意分野となるセグメントを探す
 2)得意分野に1点集中で投資する
  (得意分野以外には投資しない)
の2点に集約されます。

この2つの戦略を
株式投資に適用して
みましょう。

 * * *

株式投資というのは
突き詰めていくと

1)銘柄選択
2)売買タイミング

の2つの要素に分解されます。
それぞれの要素について
有利不利を考えると

1)銘柄選択
・分析力が高い人ほど有利
・苦手な人は分散投資でヘッジできる

2)売買タイミング
・売買判断に長けた人ほど有利
・タイミング分散でヘッジできる

のような特徴があります。

銘柄選択と売買タイミングは、
それぞれ分析力と売買判断力という
投資スキル(武器の性能)に
よって決まります。

 * * *

分析力の高い人は、
その分析力を生かす投資方法を
採用すべきでしょう。

たとえば、分析力を分散させる
分散投資ではなく、
銘柄を特定少数に選択集中させる
集中投資が考えられます。

分散投資の場合でも
スクリーニング分析で
より投資効果の高い銘柄を
広範囲から選別する
ことができます。

逆に分析が苦手な人は
分析ミスを前提とし、
分散投資でヘッジしておく
ことになると思います。

弱者が苦手な分野で
勝負をしてはいけません。
リスク要因と認識して
必ずヘッジしておきましょう。

 * * *

次に売買判断力に長けた人は
その能力生かす投資方法を
選択すべきでしょう。

トレーディングで
最大限の投資効果を
狙うのであれば、
スウィングトレードや
短期投資が考えられます。

長期投資の場合でも
常時フルインベストメント、
あるいは信用取引を
活用することもできます。

逆に売買判断が苦手な人は
とにかく判断力を要求される
売買回数を減らすこと。
長期投資が好ましいでしょう。
また、タイミングのリスクは
ドルコスト平均法などで
ヘッジしておきましょう。

弱者が苦手な分野で
勝負をしてはいけません。
リスク要因と認識して
必ずヘッジしておきましょう。

 * * *

株式投資における
投資スキルは、
投資家個人の能力に
大きく依存します。

自分の投資スキルを
見極めることから
投資戦略はスタートします。

常に得意分野でのみ
勝負するように心がけ、
得意分野には思い切って
集中することです。

逆に苦手な分野では
決して勝負をしないこと。
リスク要因は徹底的に
ヘッジしておくことです。

数の力(投資資産)で劣る
弱者が勝つためには、
武器の性能(投資スキル)を
上げていくしかありません。

投資スキルは学習や経験、
失敗からの学びによって
少しずつ向上していきます。

つまり弱者の投資戦略は、
武器の性能である
「投資スキルを向上させるため
 のものでなければなりません。」

と同時に、数の力である
「投資資産の増加を目的としたもの
 である必要はありません。」

弱者である個人投資家が
数の力を求めるのは不合理です。
まずは、武器の性能を上げる
ことに専念しましょう。

得意分野、苦手分野は
人それぞれだと思いますので、
自分の個性に合った投資戦略を
考えてみましょう。

 * * *

株式投資の世界も
命の次に大切なお金をかけて
初心者とプロが同じ土俵で戦う
立派な戦場ですから、
同じことが言えると思います。

戦略なくして勝利なしです。


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2006年10月23日(月) 00:04

ランチェスター戦略入門<第7回>株式投資とランチェスター戦略

はっしゃんです。

ランチェスター戦略入門のエントリーでは、
これから株式投資を志す方や、
1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

はじめての方は<第1回>から
続けて読んでみてください。

7回目は「株式投資とランチェスター戦略」
について考えてみたいと思います。

 * * *

みなさんは、
株式投資にあったって
「戦略」を持っている
でしょうか?

戦略を持つということは、
ターゲットとする戦場、
自軍、敵軍の戦力を理解し、
勝つために何をすべきか
具体的な指針を持つことです。

戦略を持つ者と
持たない者が戦えば、
どちらが勝つかは、
ランチェスター戦略入門の
はじめで紹介しました。

ランチェスターの法則は
 1)数の力
 2)武器の性能
の2つの要素で構成され、
数で優位にあるものを強者、
数に劣るものを弱者とし、
それぞれのとるべき戦略
について説いています。

強者には強者の
弱者には弱者の
戦い方があるわけです。

2つの要素を
株式投資に当てはめると
 1)数の力 → 投資資産
 2)武器の性能 → 投資スキル
ということになる
かと思います。

そして、
数の力(資産)に劣る
「個人投資家は弱者である」
という認識を
持っておく必要が
あります。

また、個人投資家は
武器の性能(スキル)でも
劣っていることが
ほとんどだと思います。

このような弱者が
何の戦略も持たず
戦うことは避けなければ
なりません。

「たまたま運良く勝つ」
ことと
「戦略を尽くして勝つ」
ことは違います。

ランチェスターの法則で
証明されているように、
弱者が戦略なくして
連続的あるいは
持続的な勝利を得る
ことなどありえません。

弱者の投資戦略を身につけて
・負けない投資家
・勝つべくして勝つ投資家
になっていただければ
と思います。

ランチェスター編
<第8回>に続きます。

 * * *

株式投資の世界も
命の次に大切なお金をかけて
初心者とプロが同じ土俵で戦う
立派な戦場ですから、
同じことが言えると思います。

戦略なくして勝利なしです。


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2006年10月11日(水) 00:01

ランチェスター戦略入門<第6回>弱者の差別化戦略

はっしゃんです。

ランチェスター戦略入門のエントリーでは、
これから株式投資を志す方や、
1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

はじめての方は<第1回>から
続けて読んでみてください。

6回目は「弱者の差別化戦略」
について掘り下げてみたいと思います。

 * * *

弱者の戦略は、
 1)得意分野となるセグメントを探す
 2)得意分野に1点集中で投資する
  (得意分野以外には投資しない)
の2点に集約されます。

最初は小さい市場であっても
この分野だけは絶対に負けない
という勝ちパターンを作ることが
必要不可欠になります。

といっても、これだけでは
弱者が成功する
イメージがわかない
という方もいるかと思います。

今日はランチェスター
弱者の戦略について
もう少し具体的に考えてみます。

 * * *

前回で取り上げた
2つの要素は
マーケティングの
・セグメンテーション(調査)
・ターゲティング(絞り込み)
の2フェーズです。

調査フェーズとは、
市場理解、あるいは
顧客理解の段階です。

この段階では、
できるだけ広く
そして漏れなく
市場について分析し、
トレンドや傾向を
細分化・体系化
していきます。

次の絞り込みフェーズは
市場に対する戦略や
店舗、商品の立ち位置を
決める重要な段階です。

この段階では、
ターゲットをできるだけ
具体的なイメージで
詳しく深く絞り込んで
いきます。

店舗開発や商品開発は
このような戦略ありき
でスタートします。

 * * *

この調査や絞り込みの
プロセスは、根本的に
市場を変更しない限り、
多くのノウハウを引き継ぎ、
流用することができます。

従って同じような店舗や
類似商品を企画する場合、
前回の失敗を教訓としたり、
これまでのノウハウを生かして、
より市場に適合した
優れた店舗、優れた商品の
実現も可能となってきます。

あるいは、これまでの
ノウハウを生かして
調査から絞り込みまでの
プロセスを簡略化し、
コストを大幅に削減した
戦略も可能となるでしょう。

そして、このような
 1)調査・絞り込み
 2)店舗・商品の開発
 3)営業・販売
 4)顧客からのフィードバック
のサイクルで
企業にはノウハウが
どんどん蓄積されていきます。

また、前述のような
ノウハウで差別化された
 1)マーケティング力
 2)開発力
 3)営業力
 4)顧客基盤
は、他社には簡単に
真似のできない
独自の強みとなって
弱者を少しずつ
強くしていきます。

そして、その力が
他社への脅威として
認識されるようになったとき、
かつての弱者は、
相応の先行者利益を持つ
特定セグメントの
カテゴリーキラーとして
強者にも無視のできない
存在となっています。

企業の成功パターンには
このような事例が多く見られます。

強者となった大手企業も
最初から強者だった
わけではありません。

ランチェスター編
さらに<第7回>に続きます。

 * * *

株式投資の世界も
命の次に大切なお金をかけて
初心者とプロが同じ土俵で戦う
立派な戦場ですから、
同じことが言えると思います。

戦略なくして勝利なしです。


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2006年10月04日(水) 07:10

ランチェスター戦略入門<第5回>セグメンテーションとターゲティング

はっしゃんです。

ランチェスター戦略入門のエントリーでは、
これから株式投資を志す方や、
1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

はじめての方は<第1回>から
続けて読んでみてください。

5回目は「セグメンテーションとターゲティング」
について考えてみたいと思います。

 * * *

ランチェスターの法則では
数に劣るものを弱者、
数で優位にあるものを強者とし、
それぞれについて
とるべき戦略を説いています。

今日は、ランチェスター戦略の要
弱者の戦略について
考えてみたいと思います。

数に劣る弱者が
強者に勝つためには、
強者を凌ぐ武器を手に入れる
しかありません。

ここでいう武器とは
製造業であれば商品、
流通業であれば店舗
などを指します。

また、弱者の武器の優位は、
強者にも真似のできない
新規性と進歩性を持った
絶対優位である必要があります。

仮に絶対優位でないとすると
後から強者に真似をされれば、
優位は簡単に崩されてしまいます。

強者にも真似のできない
絶対優位なんて
実現可能なのでしょうか?

ここに戦略があります。

 * * *

ランチェスター弱者の戦略には、
いろいろな要素がありますが、
中心となるのは
・セグメンテーション
・ターゲティング
の2つの戦略です。

セグメンテーションは、
1つのマーケットを
より小さい市場に分解することで
多様なニーズ、消費性向を
捉える考え方です。

例えば、マーケットが
エンドユーザーであるとすれば、
・性別
・年齢
・居住地域
・職業
・年収
・家族構成
・消費性向
などの要素で
市場をセグメント単位に
分解していきます。

ターゲティングは、
細分化したマーケットの
どのセグメントを
ターゲットとするかという
基幹戦略ですね。

必要なのはマーケットを
知ることに加えて、
自社の強み、得意分野を
最大限に活かすような
効果的なターゲティングです。

そして弱者のとるべき戦略は、
 1)得意分野となるセグメントを探す
 2)得意分野に1点集中で投資する
  (得意分野以外には投資しない)
の2点になります。

ここでのセグメンテーションや
ターゲティングは、
営業戦術のようなレベルではなく、
商品開発や店舗開発そのもの。

そして、この戦略は
弱者である中小企業にとって
「企業の存在価値そのもの」
のような大きな存在
となるはずです。

たとえ小さい市場であっても
この分野だけは絶対に負けない
という必勝パターンを作り、
その分野に1点集中で投資する。

強者とは同じ土俵では戦わない。
勝ち目のない勝負、競合は避ける。
ナンバーワンではなく、
特定分野でのオンリーワンを目指す。

セグメンテーションとターゲティングによる
徹底的な差別化戦略こそが
成功への第一歩というわけです。

ランチェスター編
<第6回>に続きますので
ご期待ください。

 * * *

株式投資の世界も
命の次に大切なお金をかけて
初心者とプロが同じ土俵で戦う
立派な戦場ですから、
同じことが言えると思います。

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2006年09月25日(月) 21:09

ランチェスター戦略入門<第4回>数の優位と武器の優位

はっしゃんです。

ランチェスター戦略入門のエントリーでは、
これから株式投資を志す方や、
1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

はじめての方は<第1回>から
続けて読んでみてください。

4回目は「数の優位と武器の優位」
について掘り下げてみたいと思います。

 * * *

ランチェスターの法則は、
同じ性能の武器を持った
2者が戦う場合、
数が多い方が必ず勝つことを
平易な数式で証明した
軍事法則です。

もっとも、元の数式は、
武器の性能も含めた
計算式で示されています。

第1法則:a1 - a2 = e(b1 - b2)
第2法則:a1^2 - a2^2 = e(b1^2 - b2^2)

 a1:戦闘前のA軍の兵力
 a2:戦闘後のA軍の残存兵力
 b1:戦闘前のB軍の兵力
 b2:戦闘後のB軍の残存兵力
 e:武器の性能差

これまでは簡略化のため、
武器の性能を同じ(e=1)
と仮定して説明してきましたが、
見て分かるとおり、
武器の性能によって
勝敗はどうにでもなる法則と
解釈することもできます。(笑)

ただし、現実問題として
数に劣る弱者が
強者を凌ぐ武器を
手に入れることは
並大抵のことではありません。

 * * *

さて、ランチェスターの法則では
数に劣るものを弱者、
数で優位にあるものを強者とし、
それぞれについて
とるべき戦略を説いています。

この法則を小売業などの
企業競争にあてはめると、
同じような店舗で
似たような商品を売っている限り、
「弱者に勝ち目はない」
ということになります。

そして、弱者が勝つためには、
強者とは異なる店舗で
違う商品を売ることから
スタートします。

この強者と差別化された
異なる店舗、違う商品が
「武器の性能差」となります。

 * * *

ランチェスターの法則における
数と武器の関係を
マトリックスであらわすと
次のようになります。

1)数で優位:武器で優位:強者必勝の状態
2)数で優位:武器で不利:強者の防衛戦
3)数で不利:武器で優位:弱者の挑戦
4)数で不利:武器で不利:弱者必敗の状態

弱者が勝つためには、
商品開発にしろ、店舗開発にしろ、
強者の「数の優位」に対抗できる
「武器の優位」が絶対条件です。

上の例で弱者に勝機があるのは、
2)または3)の状態です。

強者の防衛戦である2)と
弱者の挑戦である3)は、
裏返しの関係になっていますね。

そして、弱者の勝利条件である
武器の優位ですが、
これは、強者に真似のできない
新規性と進歩性を持った
絶対優位である必要があります。

そんな、ケースなんて
ありうるのか?
探してみてください。
いくらでもあります。

キーワードは差別化。
セグメンテーションです。

ランチェスター編、
<第5回>に続きますので
応援お願いします。(笑)

 * * *

株式投資の世界も
命の次に大切なお金をかけて
初心者とプロが同じ土俵で戦う
立派な戦場ですから、
同じことが言えると思います。

戦略なくして勝利なしです。


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2006年09月16日(土) 08:57

ランチェスター戦略入門<第3回>商品価値とマーケティング

はっしゃんです。

ランチェスター戦略入門のエントリーでは、
これから株式投資を志す方や、
1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

はじめての方は<第1回>から
続けて読んでみてください。

3回目は「数の優位と差別化」
について考えてみます。

 * * *

ランチェスターの法則には、
第1法則:一騎打ちの法則
第2法則:集中効果の法則
の2つがあります。

今日は、
第1法則と第2法則の違い
について考えてみたい
と思います。

第1法則は、古代戦のような
1対1の一騎打ちの法則です。

例えば、コンビニで
緑茶飲料を購入する
とします。

あなたは、どのような基準で
商品を選ぶでしょうか。

・ブランド
・メーカー
・価格
・味
・デザイン
・ノベルティの有無

など、いろいろな
選択肢がありますね。

緑茶飲料はたくさんありますから
1対1の戦いではありませんが、
いろいろな商品の中から
1つを選ぶことになります。

本質的には、
安くて美味しい商品が
選択されることになる
と思います。

ある商品が秀でている場合は、
1つに人気が集中するでしょうし、
甲乙付け難い場合は、
判断が分かれることでしょう。

緑茶飲料の場合は、
伊藤園の「お~いお茶」が
長い間、独走を続けていましたが
最近は他社も追いついてきて
差が少なくなっています。

「1対1の戦いにおいて
 武器の性能が同じであれば
 兵力が大きい方が勝つ」

第1法則における「武器の性能」を
商品ビジネスに置き換えれば、
商品価値になります。

小売業などの
店舗ビジネスの場合は
店舗価値と置き換えれば
よいでしょう。

商品や店舗の価値は
メーカーや小売店が
決めるものではなく、
ターゲットとなる
消費者1人1人が
選択するものです。

消費者に支持される
よい商品、よい店舗サービスを
提供することが
ビジネスの原点である
といえるでしょう。

 * * *

第2法則は、銃火器や航空機など
遠隔攻撃が主力となった
近代戦における確率戦闘の法則です。

同じくコンビニで
緑茶飲料を購入する
ケースで考えます。

あなたは、選んだ商品を
どうして知りましたか?

・店頭で知った
・新聞記事から
・雑誌広告から
・テレビCMから
・友人や知人から
・ネットのコミュニティから

など、いろいろなケースが
あると思います。

全く知らない商品よりも、
知っている商品の方が
安心して購入できますよね。

また、この商品は美味しい
という評判を聞けば、
飲んでみたくなると思います。

商品を知らなくても
知っているメーカーの商品であれば
安心して購入できますが、
聞いたこともないメーカーの
商品には抵抗を感じる人も
少なくないでしょう。

商品を売るための第一歩は
ターゲット顧客に
商品の存在と商品価値を
認知させることです。

小売業などの
店舗ビジネスの場合は
店舗価値の認知と置き換えれば
よいでしょう。

「航空戦などの多数対1の
 確率戦闘の場合、
 武器の性能が同じであれば、
 戦力の二乗の差になる」

第1法則の武器が
本質的な商品価値
であるとすれば、
第2法則の武器は、
二次的なブランド認知。

つまり、マーケティングの戦い
であるといえます。

どんなによい商品、
よい店舗であっても
その価値が認知されなければ、
選択されることはありません。

緑茶飲料を美味しいと
認知してもらうのに
1人1人に飲んでもらうと
多大な時間が必要ですが、
効果的な商品広告を行えば
短期間で認知させることも可能です。

そして、商品広告の費用は
価格に転嫁されていますから、
商品の数が多ければ多いほど
広告予算も多くなり、
規模の優位が鮮明になります。

「戦力の二乗の差になる」
という第2法則が象徴するように、
マーケティングの戦いは
(特にマスマーケティングの戦い)
規模の優位にある大手企業に
極めて有利な戦いである
といえるでしょう。

弱者が勝つためには
強者に有利な戦い方ではなく、
本質的な武器である
商品価値、店舗価値の提供から
スタートすることになります。

そして、本当によい商品、
よい店舗を持っているならば、
たとえ弱者であっても
強者に勝つ方法は存在します。

これがランチェスターの法則の
真理であるといえるでしょう。

<第4回>に続きますので、
ご期待ください。(笑)

 * * *

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2006年09月11日(月) 19:35

ランチェスター戦略入門<第2回>数の優位と差別化

はっしゃんです。

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1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

はじめての方は<第1回>から
続けて読んでみてください。

2回目は「数の優位と差別化」
について考えてみます。

 * * *

ランチェスターの法則には、
第1法則:一騎打ちの法則
第2法則:集中効果の法則
の2つがあります。

前者は、古代戦のような
1対1の一騎打ちの法則。

後者は、銃火器や航空機など
遠隔攻撃が主力となった
近代戦における確率戦闘の法則です。

ランチェスターの2つの法則は、
それぞれの戦闘における
「数の優位」を平易な数式で
説明したものです。

そして、現在は
ビジネス分野で応用され、
企業のマーケティング戦略
などに利用されています。

この法則のポイントは、
「武器の性能が同じならば、
 数が多い方が勝つ」
というシンプルなものです。

これを小売業などの企業競争
にあてはめて考えると、
「商品、店舗が同じなら
 規模が大きい方が勝つ」
ということになります。

つまり、同じような店舗で
同じような商品を売っている限り、
「規模に劣る中小企業は
 規模で優位にある大手企業に
 絶対に勝てない」
ということです。

では、弱者である中小企業は
どうすればよいのか?

答えは
「徹底的な差別化」
です。

上の例であれば、
「大手企業と違う店舗で
 違う商品を売る。」
ことを徹底します。

ようするに強者と
同じ土俵で戦わないことが
弱者が勝つための
絶対条件となるわけです。

負けると分かっている
無駄な戦いを避け、
自分の有利な戦いに
持ち込むことで、
勝機が見えてきます。

そのために、戦略があるのです。
<第3回>に、続きます。(笑)

 * * *

株式投資の世界も
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2006年09月04日(月) 22:01

ランチェスター戦略入門<第1回>弱者の戦い方と強者の戦い方

はっしゃんです。

ランチェスター戦略入門のエントリーでは、
これから株式投資を志す方や、
1から学び直したい方向けに
ランチェスター理論と戦略に基づいた
科学的な投資手法について
考えていきたいと思います。

<第1回>弱者の戦い方と強者の戦い方
<第2回>数の優位と差別化
<第3回>商品価値とマーケティング
<第4回>数の優位と武器の優位
<第5回>セグメンテーションとターゲティング
<第6回>弱者の差別化戦略
<第7回>株式投資とランチェスター戦略
<第8回>個人投資家と弱者の戦略

1回目は「弱者の戦い方と強者の戦い方」
について考えてみます。

 * * *

ランチェスターの法則は、
イギリス人のランチェスター
という人によって第一次世界大戦時に
導き出された軍事法則です。

ランチェスターに限らず、
戦争で弱者が強者に勝つために
取る戦略は決まっています。

有名なのは、織田信長の
桶狭間の戦いのような奇襲戦ですね。

ランチェスターの法則の
面白いところは、
近代戦の残存兵力について
データ分析から解を
求めたところでしょうか。

ランチェスターの法則には

第1法則:一騎打ちの法則
第2法則:集中効果の法則

の2つがあります。

一騎打ちの法則とは、
「1対1の戦いにおいて
 武器の性能が同じであれば
 兵力が大きい方が勝つ」
というものであり、

A軍:10
B軍:3

の戦いであれば、
10-3=7で
A軍が勝ちです。

集中効果の法則とは、
「航空戦などの多数対1の
 確率戦闘の場合、
 武器の性能が同じであれば、
 戦力の二乗の差になる」
というものです。

A軍:10
B軍:3

の戦いであれば、
100-9=91で
A軍が勝ちです。

また、A軍の残存兵力は、
一騎打ちの場合は7ですが、
確率戦の場合は√91=9.54
となり、A軍がほぼ無傷の
圧勝となるわけです。

A軍の立場に立てば、
一騎打ちを避けて、
より確実に勝てる確率戦を
選択する方がリスクが
少なくて済むことになります。
これが強者の戦略です。

逆にB軍はまともに戦っては
勝ち目がありませんので、
確率戦闘を避けて
一騎打ちに持ち込むこと。
できれば、

B軍:3
A軍:1

のような形勢逆転の状況を
作り出す必要があります。
これが、弱者の戦略です。

織田信長が桶狭間で勝ったのは
幸運だけではありません。
戦略の勝利なんですね。

じゃあ、どうやって
形勢逆転に持ち込むのか?
は、<第2回>に続きます。(笑)

 * * *

株式投資の世界も
命の次に大切なお金をかけて
初心者とプロが同じ土俵で戦う
立派な戦場ですから、
同じことが言えると思います。

戦略なくして勝利なしです。


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